彼方の幻

妖怪の山~Mysterious Mountain / by ぶーすと (Mods Crisis∞)

目まぐるしく空は移り変わる 時の流れと等しい速さで
瞬きの間に過ぎ去ってく 一迅の風の如き刹那

この胸に残る傷痕 忘れ得ぬ追憶
取り残されてく貴方に 後ろ髪引かれるけれど

過ぎる景色は 眩しすぎる走馬灯のようで
一息の間に 視界から零れてゆく
君の影を追うことは出来ないのでしょうか?
振り返ることも 許されないのでしょうか?

置き去りにされた時の最果て 虚無に包まれ視界は霞む

この傷を抉る痛みは 君の忘れ形見
取り戻すことは出来ない 色褪せた郷愁だから

舞い散る羽根は 駆け抜けてゆく私の足跡
降り積もる度 蟠るこの心は
君の影を覆いつくしてしまう気がして
無力なこの手で 我武者羅に払い除けた

幾つもの後悔が 降り注ぐこの世界で
どれだけの幻想に 踏み潰されてゆくのか

過ぎる景色は 眩しすぎる走馬灯のようで
一息の間に 視界から零れてゆく
君の影はもう遥かに彼方の幻
それでも君との再会を信じさせて


ウォー・クライ

御柱の墓場~Grave of Being / by やーぱん (CLOCKWORKS TRACER)

暮れ往く陽の篝火 【Soldiers are the traces of the dream.】
蛮勇の残滓を照らし
茜挿す荒野で 【The horizon in the dusk burns in flame.】
物言わぬ骸を見ていた

一筋の己が正義のため 争いを繰り返してく

惑う心を 振り払うように
声を張り上げ いざ鬨をあげよ
その手の中の 祈りを剣に
これより我等 修羅の道に入る

月明かりが照らす 【The wasteland which sets in the cold light.】
無数に突き立った剣
泡沫に消え行く 【There's proof of their existence.】
八百万の魂を悼んで

奪われた戦友の命のため 幾度でも戦場に立つ

争いの中 血潮を滾らせ
声を張り上げ いざ鬨をあげよ
交わす言葉は 鋼の剣戟
火花散らして 弧を描いてく

嗚呼人の子よ 愚かで愛おしい者達
戦場に咲く花の様な 散り様を見届けよう

【The goddess braces us up.】
【There is no thing to be afraid of to us.】
【Stare at only the front earnestly! Go ahead! Go ahead!】

孤独にふと想う 【There is the oath of that day.】
剣を手に取った理由を
遥か過去の記憶 【There should have been it there.】
確かに在った筈の覚悟を

今一度己が正義のため 斃れても尚声挙げて

紅く染まった 身体を震わせ
声を張り上げ いざ鬨をあげよ
たとえこの身が 朽ち果てようとも
我が遺志はまた 次の火を灯す

【Our will of the deceased does not die.】


ライク・ア・ブラック・ロータス

感情の摩天楼~Cosmic Mind / by 味付玉子 (味玉定食)

また今宵も悪い夢に 苛まれてる
私に巣食うこの矛盾が 心狂わす
道理じゃない理屈じゃない 意地を張りたいだけ
魂の花弁が黒く染まったとしても

人と妖怪 その狭間で揺れ動いてる
流る日々と手にした力 比べられない
浅ましきかな賤しきかな 己の煩悩が
こんなにも見苦しいと 知ってしまった日から

たとえ眼を塞ごうと 夜の帳は降りてくるの

嗚呼 昏い紫が包む 怯え震える私を
絆す黒い睡蓮が 一つ二つと浮かぶ

また今宵も同じ夢に 苛まれてる
相反する心と体 張り裂けそうで
選ぶことを拒み続けて 首を絞めてるだけ
絞首台に立つような 焦燥が私を

たとえ忌避されても 私は心の儘生きたい

嗚呼 数多屍を超えて 未来を見据える勇気を
胸に抱き咲き誇る 黒い睡蓮のように


コモレビ

ネイティブフェイス / by リベロ (マスカルポーネ)

眩しい日向にうんざりして
深山の川辺を独りで往く

極彩の天蓋 その向こうへ

梢の合間を 擦り抜ける陽の光に
何故かこみ上げるのは 遠いあの日の寂寞

流れる水の音に混ざって
葉擦れが耳の奥を擽る

心地よい音さえ 物悲しい

歩を進めるたび 懐かしさが胸を打つ
もう今は還れない 遠いあの日の後悔

嗚呼どれだけ隠しても 零れる心
通り過ぎてしまった 幼い私

夢を観ていたの 在りし日のあの風景を
木洩れ日が降り注ぐ 色を孕むこの場所で
振り返りはしない 一歩を確かめるように
私はここにいると 生き続けているのだと


憧憬の匣

ラクトガール~少女密室 / by じゃねっと (じゃねっと亭)

蝋燭の灯りで眼を覚まして 欠伸噛み締める
まどろみ払う様に頭振って 軽く身を捩る

夢を見てた 遠い夢を 朧げだけど

閉じた世界から逃げたくて 何度も願ったけれど
鍵を掛けた心が 私を縛り付ける
お願い連れ出してよ 同じ言葉繰り返す
振り絞る声さえも 闇に掻き消されてゆく

傍には読み掛けの本の山と 冷めた紅茶だけ
私は古惚けた匣の中で 空想に溺れ

塞ぐ気持ち 沈む心 慣れたはずなのに どうして

無限に続く刻の中で 私は夢を見ている
同じ事繰り返して その度諦めてた
お願い連れ出してよ この匣の蓋を開けて
いつか見た夢のように 私の手を引いて


鵬のこえ

エクステンドアッシュ~蓬莱人 / by 澪

降り続く黒い雨を眺めている ずぶ濡れた置き去りのひと
《雨音》に掻き消されてしまった あなたを呼ぶ声も

【どんなに叫んでも 声が届く事はないのだと】
ひらりひらりと宙を舞う《燃え滓》は融けて消えた
【愛しくて憎いひと 伽藍堂な心は渇いて】
あなたの声色を今でも
 
『覚えている』

指先に触れた記憶が 焦げ付くように

追い求めていたのは 永久に続く道程
あなたと歩んでゆく いつか辿った軌跡
再び見えるのは いつになるのでしょうか?
伝えたいことがあるの たった一言の《あなたへの想い》を

【抱きしめても擦り抜ける 掻き消えてしまいそうな腕が】
耳を震わす言の葉にふと気が付いたとき
【愛しくて憎いひと どうか私の声に気づいて】
零れ出る雫が一筋

『逢いたかった』

止め処ない《抑えの利かない感情》の嵩が 溢れてゆく

あなたが隣にいた 《幸せだった日々》を忘れるなんて
振り解く事なんて 今更出来なかった
ありったけの《一言で収まきらない想い》を 虚空に解き放った
この灯が尽きる前に 雨が止んでしまう前に
東雲が来る前に


スケアリー・モンスター

リジッドパラダイス / by シュウ a.k.a. 縫糸 (Further Ahead Of Warp)

身動きひとつも許されない檻から 眺める空は鈍色に沈んでいた
もう二度と晴れぬ心を映して
軋む体を掻き抱き 腐敗してゆく感情はもう崩れて
磔にされたこの棺の中 声なく咽ぶ

イタイ、クルシイと泣き喚くのなら その苦痛ごと打ち捨てればいい
柵に囚われた理性など 持たない亡者に堕ちて

積み上げてきた矜持は既に崩れて 倫理の塔を逆さまに転げ落ちた
もう二度と仰げぬ色を睨んで
罪も咎も噛み砕き 狂うことが出来ればどんなに楽だろう?
僕は既に綴る言葉でさえも 失ったのだから

紛い物だらけの夢の終わり 孤独な目覚め 硝子の砂漠で
名も刻まれてない墓標だけが 傍に寄り添う
分かってた 気付いていた
なのにどうしてこんなに 喉が渇くの?

ツライ、サミシイと泣きじゃくるのなら 痛覚ごと喰い散らかせばいい
冷たく成り果てたこの身体を 衝動だけが動かす
醒めない悪夢を恐れるのなら その記憶ごと齧り取ればいい
抜け殻の身体で儘彷徨う 壊れた亡者に堕ちろ


クライベイビー・ロード

妖々跋扈 / by テラ (少女理論観測所)

深遠さえ切り裂く様な爪痕を刻んでゆく
駆け抜けてく跫音すらまるで機関銃
細切れてく有象無象纏めて蹴散らす狂飆
抗えない力という無慈悲な摂理

数え切れぬ悪鬼の群れが跳梁するこの巷に
君臨する闇の主は幻想の姿
押し殺した孤独なんて必要のないものだと
芽生える度幾度となく打ち捨ててきた

畏怖という感情が齎す誇りと静寂が
歯痒さを暗い泥の水底へ沈めてゆく

惑った自我は飲み干してしまえ
ささくれ立った心に沁みても
矛盾が頭の中で蠢く
未来永劫鬩ぎ合うのだろう

やがて来る本当の孤独を受け入れてしまえば
その時はこの痛みから解き放たれるのだろう

要らない情動は消してしまえ
盲目に力を振るえばいい
覚悟を決めた筈の瞳には
幾筋も涙が溢れていた


ピアスド・ハート

ハートフェルトファンシー / by ぶーすと (Mods Crisis∞)

瞼を閉じて耳を塞いでも残響(ノイズ)は
私を今も締め付けているようで

【Can't tell my emotion】
【More scratch times】
【Healed the wounds more】
【Doesn't cure a childish thinking】
【My love for you comes to the pain】

行き場の無い感情は彷徨う亡霊
遠ざけて押し殺した嘆きに震えて

どうして どうしてなの? 叫ぶ声は
【I won't accept you】
掻き消されてゆくだけ
傍にいて 傍にいて ねえ 見捨てないで
【Talking to my body】【Piercing my heart】
それでも現は無慈悲で

胸の奥を傷つけた棘に抉られて
裂かれた心が紅い涙を流してる

【You can't understand】
【You don't know my hearts?】

忌避された地の果てで想いに焦がれて
感情がずれてゆく感覚に慄く

どうして どうしてなの? 私はまた
【I won't accept you】
痛みに苛まれて
傍にいて 囁いて ねえ 嘘でもいい
【Talking to my body】【Piercing my heart】
『独りじゃないよ』って聞かせてよ

【The girl shed tears of crimson】
【Pierced my hearts, Because of your love for me】
【Who care if scratched?】
【What is in your heart ”My Pierces”】

【But I don't mind】
【Love you to death】

瞼を開けて耳を澄ましても静寂(しじま)は
私を今も閉じ込めているの

傷を塞ぐ棘がまた疼いているけど
それでも私を繋ぎ止める楔だから


滸にて

懐かしき東方の血~Old World / by 味付玉子(味玉定食)

水面に映り込む 綺麗な蒼白い月
漣に砕かれては また形を取り戻し

息も出来ないほど深い想いにわたしは漂い続ける

鮮やかな記憶が眩しすぎて
目を背けて肩を震わせた
蘇る面影に怯えてた
零れるものを抑えられないから

膝に纏わり付く 黒い水が冷たくて
後を追う事も出来ず 引く波に攫われてく

傷ついて流れた血の雫が融けて消えてしまうようで

温もりが薄れてく遠ざかる
留めることも許されない
唯立ち尽くす私は虚ろで
形を持たない言葉を探した

たったひと言だけを

たったひと時でいい

たったひとりの願い

叶えてくれませんかと

鮮やかな記憶の欠片達を
必死に繋ぎ合わせ縋りつく
失いかけた滲む面影に
か細い声で伝えた「ありがとう」


雪夜を越えて

東方妖々夢~Ancient Temple / 幽雅に咲かせ、墨染の桜~Border of Life
/ by じゃねっと (じゃねっと亭)

いつか隣に並んで空を眺めていた
手を取る勇気がわたしにはなくて
遠くで響いた微かな風の音が
二人の隙間を通り抜けてく

あの日あの場所であなたに寄り添えていたなら
孤独な月さえ暖かに見えたかも

雪がちらつき始める頃には想い出す
白い吐息の向こうにあなたはいるの?
忘れられないあの日のわたしの惜別を
夜が包んでゆくような気がして
ぎゅっと腕を抱いた

長い月日がわたしを変えてしまったのか
わたしはこんなに臆病と知った
今更惜しんで唇噛み締める
自分は弱いと薄く笑った

積もってゆく雪の華 世界を白く染めてゆくよ
傷だらけの心など 凍りつけばいい

雪がちらつき始める頃には想い出す
白い吐息の向こうのあなたを呼ぶよ
闇が閉ざした悴む迷いを切り裂いて
せめてわたしは強く在ると決めた
やがて春は来ると








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